2026.09.01

私の夢を聞いてほしい。そして一緒に叶えてほしい。

誰かの未来に、ひとつの種を。

昨日、Facebookを開いたら、14年前の今日が表示された。 

写真に写っていたのは、スプレーで「Cr」とだけ書かれた一枚の壁だった。

東日本大震災の義援金を集めるイベントを開いて、みんなから預かったお金を握りしめて、石巻へ向かったときのものだ。あの壁の前に立った日のことを、私はまだ覚えている。

その写真をしばらく眺めているうちに、もっと前のことを思い出した。

阪神・淡路大震災。あのとき、私は西宮にいた。 

大きな災害が起きると、人の目はテレビに映る場所へ向かう。神戸には、物資も義援金も集まっていた。けれど、同じように壊れ、同じように困っていた西宮には、なかなか届かなかった。

同じ被災でも、光の当たる場所と、当たらない場所がある。

そのとき、三十歳前の自分にできたことといえば、心機一転、大工に転じて、壊れた家をひたすら建て直すことくらいだった。

  

あれから、ずいぶんな年月が過ぎた。

それでも、今の支援のあり方を見ていると、私はいまだに、あの日と同じことを感じる。

寄付も、支援金も、どうしても目立つところへ集まっていく。ニュースになる場所、名の知れた団体、わかりやすい支援先。そこには、人もお金も集まる。

けれど、そのすぐ横に、困っていても誰にも気づかれていない人がいる。

  

私は今、神戸の六甲道に住んでいる。歩いてすぐのところに、神戸大学がある。

大学生というと、「もう大人なんだから、自分でなんとかするだろう」と思われがちだ。

でも、実際には、生活費に詰まっている学生がいる。食費を削りながら、それでも学校へ通っている人がいる。

子どもへの支援は、少しずつ広がってきた。子ども食堂という言葉も、ずいぶん知られるようになった。それは、本当にいいことだと思う。

けれど、大学生になったとたん、支援の対象から外れてしまう。

だったら、ご飯くらいおごらせてくれ。ふと、そう思うことがある。

  

私は、保護猫を4匹飼っている。外で暮らしていた猫も含めれば、これまで十匹ほどに不妊去勢手術をしてきた。

猫の支援には、フードや猫砂の支援は集まりやすい。ありがたいことだ。でも、手術や治療には、まとまったお金がかかる。不妊去勢手術や治療にかかる費用への支援は、まだ少ない。

支援がないわけじゃない。

ただ、支援が届きやすい場所と、届きにくい場所がある。

  

私は、その偏りを、ほんの少しでも減らしたい。

だから、GiveNoTane(Giveの種)を始めると決めた。

   

GiveNoTaneが目を向けたいのは、この五つ。

【子ども・教育】
ひとり親家庭の子どもを中心に、主に小学生を支援します。

【動物保護】
保護活動を行う団体や個人を支援します。特に猫の保護を重点的に支援します。

【災害支援】
地震、豪雨、台風、火災などの被災地を、国内・国外を問わず支援します。

【生活困窮】
経済的な事情で学業や生活の継続が難しい大学生を中心に支援します。

【医療】
高額な治療費や医療費を必要としている人を国内に限って支援します。

  

GiveNoTaneがやりたいのは、大きな場所に、さらにお金を積み上げることじゃない。

支援が届きにくいところに、きちんと目を向けること。ただ、それだけ。

  

同じ一万円でも、誰に届けるかで、その意味はまるで変わる。

ある人にとっては、一週間分の食費になる。

猫一匹の手術代になる。

被災した地域で、明日必要な物資になる。

治療をあきらめずに続けるためのお金になる。

そして、ひとりの子どもが、何かを「あきらめずに済む」ためのお金になる。

同じ一万円が、だ。

  

寄付とは、「余ったお金でするものだ」。そう思っている人は、たぶん多い。

私は、少し違う。

「今年も、これだけ寄付できるくらいには働けた」
「だったら来年は、もっと稼いで、もっと届けよう」
「次は、どこへ届けようか」

そんなふうに考えながら働く人生って、私はいいと思う。

  

「余ったら、寄付する」じゃない。

寄付をするために、もっと頑張ろうと思える。

そして、届けるたびに、「次は誰を応援しよう」と、指を折って考える。

そういう人が、一人、また一人と増えていく社会をつくりたい。

それが、私の夢だ。

  

GiveNoTaneは、まだ、できあがっていない。

今、まさに立ち上げているところだ。

サイトをつくる。支援を受け付ける仕組みを整える。支援先を探し、確かめ、実際に届け、どこへ、どんな支援を届けたのかも公開していく。

当然、動き出すためには、お金が必要です。

だから、『GiveNoTaneの設立を支えてくれる人を、募集します。

いただいた設立支援金は、GiveNoTaneを立ち上げ、これから継続して支援を届けていくための仕組みづくりに使わせてもらいます。

  

支援は、金額の大小がすべてじゃない。

この活動を知ってくれること。誰かに話してくれること。それも、立派なひとつの支援です。

GiveNoTaneから、誰かの未来へ届ける、最初の一粒。

その種を、一緒にまいてください。

  

そして、GiveNoTaneは、お金だけでは動かない。

人の手が、いる。

支援先を探す人。連絡をとる人。本当に支援が必要なのかを、その目で確かめる人。活動を文章にする人。SNSで発信する人。サイトをつくる人。企画を練る人。問い合わせに答える人。

やることは、いくらでもある。

でも、全部できる人を探しているわけじゃない。

文章が得意なら、文章でいい。

SNSが得意なら、発信を手伝ってほしい。

人と話すのが得意なら、支援先とのやりとりをお願いしたい。

調べるのが得意なら、まだ光の当たっていない場所を探してほしい。

Webやデザインができるなら、どうか、その力を貸してほしい。

ひとりが全部を背負う活動じゃない。それぞれが、できることを持ち寄る活動にしたい。

   

「誰かを助けたい。何かの役に立ちたい。でも、自分ひとりじゃ、何をしたらいいのか分からない」

そんな人こそ、来てほしい。

一緒に、考えればいい。

一緒に、探せばいい。

一緒に、動けばいい。

  

14年前、私はあの壁の前に立っていた。

支援が届かない場所のことが、ずっと気になっていた。それでも、自分にできることを少しずつ積み重ねてきた。

その延長線上に、GiveNoTaneがある。

誰かの未来に、ひとつの種を。

その種を、一緒に届けてくれる人を、募集します。

どうか、私の夢に、乗っかってください。

  

GiveNoTane(Giveの種)
https://givenotane.site